『小学校裏サイト・ログ06』

作:月華



しょうへい>幽体離脱薬っての手に入れたんだけれど、一緒に試さない?
ゆうすけ>話は聞いたことあるけれど、本当にあるの?
しょうへい>あるんだって。試してみたし
ゆうすけ>試したんだ。で、どうだった?
しょうへい>舞子ちゃんの体に憑依してみたんだ。よかったぜ
ゆうすけ>本当! いいなあ
しょうへい>お前も、誰かに憑依してみろよ。そうだ、二人で女の子に憑依して、体の見せ合いっこしないか? 自分の体だと、あそこが見づらいんだよ
ゆうすけ>それ、賛成
しょうへい>じゃあ、お前は茜ちゃんに憑依しろよ。この前、好きだって言ってただろ
ゆうすけ>いいのかなあ・・・
しょうへい>それに、舞子ちゃんも茜ちゃんも同じマンションだろ
ゆうすけ>うん、そうだね
しょうへい>それじゃあ明日、学校で薬を渡すから


学校で翔平から幽体離脱薬をもらった翌日、祐介は、自宅で10時になるのを心待ちにしていた。
時計の針が、ようやく10時を指した。
祐介は、小瓶に入った薬を飲み干した。
ふわりと体が軽くなったかと思うと、視線の高さがだんだんと上がっていく。
見下ろすと、椅子に座ったままの自分の体が見える。
(本当に、幽体離脱できたんだ!)
驚きつつ、祐介はガラスが閉められた窓へと向かった。目の前にガラスが迫ってくるが、ぶつかることなく、体はするりと通り抜けて、外へと出た。
目指すマンションにたどり着き、外から入ろうとしたものの、茜のいるのがどこだか分からないので、廊下側へと回った。
連絡網で事前に調べておいた部屋番号を探していき、目指す番号を見つけた祐介は、ドアをすり抜けて中へと入っていく。
まるで泥棒のように見知らぬ家へと入り、茜がいる部屋を探っていき、「AKANE」と書かれた札のぶら下げられたドアを見つけた。
するりと入り込むと、中には、椅子に座って、漫画雑誌を読みふけっている彼女の姿があった。
体を動かすことが大好きで、すでに何度も海水浴に行っているのか、タンクトップと短パンというラフな格好に包まれた肌は、小麦色に染まっている。
祐介は、背後から体を近づけていった。
間近にせまると、体が吸い寄せられるように動き、ふいに、さっきまで感じていなかった体の重みが感じられるようになる。
祐介は、机の上にあった卓上ミラーを手にして、顔の前へと持ってきた。
そこには、いつもは絶えず、にははは、とでも言った陽気な笑顔を浮かべている茜が、びっくりしたような顔をして、こちらを向いている。
祐介が、口を開いて笑みを浮かべてみると、八重歯がちらりと見える、いつもの明るい茜の表情になった。
茜(祐介)は、いつもは教室の遠くからちらちらとした見ることの出来ないでいる顔を間近で見ているのだと思うと、またしても茜らしくない表情になってしまうのだった。
しばらく鏡で顔を見つめていると、玄関のチャイムが鳴るのが聞こえた。
家の中にいた誰かが玄関へと向かう足音がする。
「茜ちゃーん、舞子ちゃんが遊びに来たわよ」
茜の母親らしき声がする。
玄関へ出ると、母親の姿の先に、黒縁の眼鏡を掛け、水色のワンピースに身を包んだ、学級委員長、舞子の姿があった。
「それじゃあ、お邪魔します」
舞子は礼儀正しく母親に頭を下げてから、靴を揃えて玄関へと上がった。
「じゃあ、部屋に行こう」
舞子に促されて、茜(祐介)は、さっきの記憶を思い出して、部屋へとたどり着いた。
二人が入り、ドアを閉めるなり、
「どうだ? 茜ちゃんの体に憑依した感想は?」
普段の、真面目な口ぶりからは想像も付かないような乱暴な口調で、舞子(翔平)は尋ねてきたのだった。
「う、うん……本当に憑依ってできるんだね。僕、驚いちゃったよ」
こちらも、普段の活発な言葉遣いとはかけ離れた口調で、茜(祐介)が答える。
「そうだろ。俺だって、最初は驚いたぜ。今でも、まだ慣れていないけれどな」
「なんだか、変な感じだよね。見た目は舞子ちゃんなんだけれど、中身は翔平なんだろ。しゃべり方がいつもと違うから、まるで舞子ちゃんじゃないみたい」
「それじゃあ、こんな風の方が良いか?
先生ー、男子が掃除をさぼっています」
舞子(翔平)は、右手を挙げてそう言ってから、眼鏡をくいっ、と上げた。
「あー、そうそう。そっくりだ。
それじゃあ僕も……
なあ、給食食べ終わったら、ドッチボールやりにいこうぜ」
茜(祐介)は、握りしめた右手を、ぐい、と上に挙げた。
「おー、うまいうまい。さすがは、いつもこっそり見ているだけのことはあるな」
「そういう言い方は、止めてよ」
はやし立てる舞子(翔平)を、茜(祐介)は照れたような顔で止める。
「それじゃあさ。さっそく裸になろうぜ」
「そうだね」
そう言って二人は、着ていた女の子の服を脱いだ。
パンツ一枚となったところで、茜(祐介)は、おずおずとしていたのだが、慣れているのか、すでに全裸になっている舞子(翔平)が、
「おいおい、恥ずかしがっていないで、早く脱いでくれよ」
そう促してくる。
「う、うん……」
緊張しながら、茜(祐介)は、ピンク色のパンツを脱いだ。
全裸になってみると、不思議な感じだった。
股間にぶら下がっているはずのものが無く、感じ慣れたものが無くなってしまっているようなのだ。
見下ろすと、平らな胸板に小さな乳首が付いており、その先には、男の体についているものは見当たらなかった。
憧れている茜のアソコはどうなっているのだろうか、そう思いつつ股間を覗き込もうとするのだが、男と違って、良く見ることが出来ない。
「だろ。女の体って、アソコが見づらいんだ」
察したかのように、舞子(翔平)が言ってくる。
「それじゃあ、お互いに近づいて見てみようぜ。あ、どうせ見るんだったら、体を入れ替えた方が良いんじゃないか。お前だって、舞子ちゃんのアソコより、茜ちゃんのアソコが見たいだろ」
いつもクラスで見せる人間関係とはまるっきり逆になって、もじもじとする茜へと、舞子がいたずらっぽく囁いてくる。
「それは、そうだけれど……そんなこと、出来るの?」
「ああ、同時に相手の体に入ろうとすれば、できるらしいぜ。それじゃあ、せーの、って言ったら飛び込むんだぞ。せーの!」
合図と共に、祐介は、意識を目の前にいる舞子へと向けた。
幽体離脱薬を飲んだ時と同じ、体がふわりと浮かぶ感じがしてから、再び体重が感じられる。
目の前には、さっきまで自分が入っていたはずの、茜の姿があった。
「入れ替え、成功だな」
茜(祐介)が、にやりと笑みを浮かべて言ってくる。
視界には、舞子がしている眼鏡のフレームが入ってくる。
目の前に立つ、茜の全裸姿を見て、舞子(祐介)は、どぎまぎしてしまう。
女の子にしては筋肉が付いている方だと思っていたが、やはりその裸姿は、まだ幼さの残る少女のものだった。
「どうだ。茜ちゃんのアソコ、見てみたいだろ」
焦らすかのように、茜(翔平)が言ってくるのに、舞子(祐介)は、ごくりと唾を飲みながら頷く。
「それじゃあ、見てみろよ」
茜(翔平)は、ベッドに腰を下ろし、両足を広げた。
左右に割れた足の合間へと、舞子(祐介)は、顔を埋めていくと、次第に股間が近づいてくる。
初めて生で見る女性の部分は、インターネットで見たことのある女性のものとはずいぶんと違っていた。
画像では、まるで海の生き物のようにグロテスクに感じられたのだが、それとはまるっきり違っていて、ただぷっくりとした肉の膨らみに、縦筋が入っているだけの、ずいぶんとシンプルなものだった。
(これが、茜ちゃんのアソコ……)
初めて見る片想いの相手の大事な部分に、祐介は、半ば茫然としていた。
ただひたすら、目に焼き付けるかのように、まじまじと股間を見つめていたのだ。
「祐介。ちゃんと見えるか?」
上から茜(翔平)が、にやにやと見つめてくる。
「う、うん。見えるよ」
「そうか。で、何が見えるんだ?」
「え?」
問われた舞子(祐介)は困ってしまった。
「ほら、言ってみろよ」
「あ、茜ちゃんの、アソコ」
「アソコじゃわかんねえだろ。もっと分かりやすく言ってくれよ」
「お、オマ○コ……」
そう言った途端、茜(翔平)は、にやりと笑った。
「良いねえ。あの舞子ちゃんの口から、オマ○コなんて言ってくれるなんて。やっぱり体を入れ替えておいて良かったな」
そう言われた舞子(祐介)も、あの委員長の口からそんな言葉が出てきたことに、どぎまぎしてしまう。
「それじゃあ、そろそろ交代しようぜ。今度は、舞子ちゃんのアソコ、見せてくれよ」
うん、と言ってから、舞子(祐介)は、ベッドへと座り、両足を広げた。
股間の縦筋が入った部分が、わずかに左右へと引っ張られるのが感じられる。
その両足の合間へと、茜(翔平)が、顔を近づけてくる。
そんな光景を見ていると、祐介は、自分が女だということを忘れて、茜が、男である自分の股間へと顔を埋めてくる様を想像してしまう。
あの茜が、いつも見せている笑顔とは違う、好奇心に満ち溢れたような顔で、股間へと近づいてくる。
祐介は、茜にペニスを見つめられているような気持ちになってきた。
まだ皮を被っていて、毛も生えていない、子供のものを、茜に見つめられる。
恥ずかしい、と思うと同時に、男のものを彼女に見せつけているのだ、と思うと、なんだか興奮してくる。
祐介の想像は、それだけに止まらなかった。
女が男の股間へと顔を埋めて行う行為――フェラチオのことを、想像して、祐介はドキドキする。
いつもは笑顔を浮かべているあの茜の口が、祐介のものをしゃぶってくるのかと思うと、それだけで勃起してしまうはずなのだが、今の祐介の体では、そんなことは起こらなかった。
本来ならば、固くなっているはずの部分には、何の変化も感じられない。
「ふーん、これが舞子ちゃんのオマ○コなんだ。やっぱり、近くで見るのって、鏡とか写メで見るのとは違ってるな」
「写メなんか、使ったんだ」
「ああ、この前、舞子ちゃんに憑依した時に、鏡じゃよく見えないからって、写メで撮ってみたんだ。その時の写真、ばっちり俺宛に送信してから、削除しておいたぜ」
「そんなことしたんだ……」
「ああ。でも、直に見るのは、まるっきり違うぜ。やっぱり、生の迫力ってものがあるぜ」
しばらくの間、茜(翔平)は、股間に顔を近づけてきて、まじまじと見つめ続けていた。
「なあ、触っても良いか?」
「え、触るって……」
「そりゃ、オマ○コに決まっているじゃないか」
いたずらっぽく笑う茜(翔平)の顔を見ると、女の子は更衣室とかで女の子同士の時には、胸を触りあったりする、なんて話を思い出した。
「い、良いのかな?」
「心配するなよ。今はお前の体なんだから」
そうは言われても、女性の大事な部分を触らせるというのは、罪悪感を感じてしまう。
「お前も感じてみたいだろ。オマ○コを触られる感じってのを」
悪事を誘ってくるかのような言葉に、舞子(祐介)は、ごくりと唾を飲む。
それをOKと受け取ったのか、茜(翔平)の指が伸びてきた。
女の子の小さな指先が、股間の奥へと近づいてくる。
「あ!」
指の腹が触れると同時に伝わってきた感触は、体のとてつもなく敏感な場所を触られたかのようだった。
位置からすれば、勃起したペニスを触られるようなものなのだが、オナニーをする時のような快感は感じられなかった。
ちょうど、勃起する前に触っている時に伝わってくる感じを、何十倍にも強烈にしたかのようだった。
「どうだ? 初めてオマ○コを触られた感じは?」
「な、なんだか、すっごく敏感だね。まるで、傷口を触られたんだけれど、痛くはないって感じ……」
初めての感覚に、舞子(祐介)は、考え考えしながら答える。
「そうか。それじゃあ、お前は、茜ちゃんのを、触ってみるか?」
魅力的な誘いに、舞子(祐介)は、すぐさま飛びつこうとしたものの、ふと思いついたことがあった。
「ねえ、また、体を入れ替えてみない? それで、茜ちゃんの体になって、茜ちゃんのを触ってみたいんだ」
おずおずと、舞子(祐介)は呟いたのだった。
「そうか。それじゃあ、また入れ替わるぞ」
言って茜(翔平)は立ちあがる。
「せーの」
その言葉に、二人は目の前にいる相手へと向かって、意識を飛ばした。
茜(祐介)の目の前に、全裸に眼鏡だけというアンバランスな格好をした舞子(翔平)が座っていた。
「それじゃあよ。ベッドに向かい合って座って、オナニーの見せあいっこをしようぜ」
誘ってくる言葉に、茜(祐介)は無言で答えてから、ベッドへと座った。
目の前で、舞子(翔平)が、未成熟な股間を見せつけるように両足を広げているのを見つつ、自分もそれに習うようにして、両足を広げる。
見下ろすと、見慣れたペニスのない、つるりとした股間が目に入ってくる。
茜(祐介)は、その光景を確かめるかのように、おずおずと指先を股間へと伸ばしていった。
(茜ちゃん……ごめん)
そう思いつつ、指先はなおも股間へと近づいていく。
いつもだったらペニスが当たってくるはずの場所を過ぎても、指先の動きを遮るものはなく、まるで暗闇の中を進むように、怖々と指先を進めていく。
ゆっくりと動いていた指先へと、ふにゃりとした、柔らかいものが当たった。
「あ!」
指先から伝わってくる感触は、ぷにぷにとしたものだった。
まるで、赤ん坊の肌を触っているかのようだった。
男と違って、股間の奥まった部分に割れ目があるため、直接見ることは出来ないが、さっき舞子の体に入って見た時と同じように、縦に伸びた切れ目が入っているのが感じられる。
(これが、茜ちゃんのアソコ……)
茜(祐介)は、指先を筋に沿って動かしてみた。
つぅ、と指先を降ろしていき、指先にくっついてくるような柔らかさが感じられる。
それと同時に、敏感な部分が触られる感じが伝わってくる。
(これが、オマ○コを触られる気持ち)
指先で茜の大事な部分の感触を味わいつつ、同時に茜の体でしか体験することの出来ない、股間を触られるという気持ちを得る。
自分は祐介であるのと同時に、茜でもあるのだ――一人二役、とでも言った気持ちになってくるのだった。
指先に触れてくる割れ目を触りつつ、こんな小さな場所に、男のちん○んが本当に入るんだろうか、と思ってしまう。
茜(祐介)は、恐る恐る動かしていた指先を止めて、その先端を割れ目へと突き当てた。
そのまま、ゆっくりと奥へと挿入していく。
「痛っ!」
股間から伝わってくる感覚は、まさに傷口を触ってしまった時と同じものだった。
「おいおい、何を焦っているんだよ」
向かいから、舞子(翔平)の声が聞こえてくる。
「あ、う、うん……女の子って、最初は痛いって本当なんだね」
「はあ? お前、何を言っているんだよ。それは処女膜が破れる時だろ。お前はまだ、濡れていないから、痛いって思うんだ」
男口調で言ってくる舞子(翔平)の言葉は、いつもの委員長然とした態度とは違う、やけに乱暴なものに思えた。
「女の体ってのはな。男と違って準備が必要なんだ。ほら、俺のマ○コ、良く見てみろ」
そう言って舞子(翔平)は、両足をぐいと広げてくる。
「ここに割れ目があるだろ。その上に小さなポッチが見えるだろ。これがクリトリスだ。最初のうちは、ここを触るんだ」
言葉に従って目をこらしてみると、小さな突起が目に入った。
茜(祐介)が、割れ目に当てていた指先をゆっくりと上げていくと、かすかに出っ張ったものが触れてきた。
これまでインターネットで女性器を見たことがあるものの、その一部にあるクリトリスのことは、あまり意識することは無かった。
その名称ぐらいは聞いたことがあるが、それが茜の体にもあり、そして今は、自分の体にそれがあることに、祐介はちょっとした驚きを感じていた。
「なんだか、くすぐったいや」
茜の体がまだ開発されていないのか、それとも初めて入った女性の体が伝えてくる感覚に不慣れなためなのか、クリトリスを触っても快感とは思えずに、強烈なくすぐったさとしか思えないのだった。
「とにかく触ってみてみろよ。そうすると、アソコが濡れてくるから。触る時は軽くで良いんだぜ。あんまり強く触っても痛いだけだからな」
言われるままに、茜(祐介)は、指先に当たってくる、女の突起を持て余し気味に触り続けた。
それは、男のペニスに比べると、ずいぶんと頼りないものに思えた。
擦っていくうちに、くすぐったさは変わらないのだが、それが同時に、だんだんと心地の良いものへと感じられるようになってきた。
気持ち良い、とまでは行かないまでも、ずっと触り続けていたい、そう思えるようになったのだった。
(ああ、これって結構良いかも)
そうしているうちに、割れ目の部分が、じんわりと汗ばんだかのようになってくるのが感じられた。
まるで、体の内側が汗をかいているかのようなのだ。
それに合わせるように、腰が勝手にもじもじと動くのが感じられた。
腰が動くのと同時に、さっきは股間の入り口に感じられた割れ目が、じわじわと体の内側へと入ってくるような感じがするのだった。
茜(祐介)は、再び指先を、割れ目へと当ててみた。
そこは、わずかだが、しっとりと湿っていた。
指先を動かしてみると、腹の部分へと、ぬめりとしたものが絡みついてくる。
(これが、濡れるってこと?)
そう思った茜(祐介)は、意を決して指先を、再び割れ目へと突き立てた。
恐る恐るその先端を進めていくと、縦筋が指先に引っ張られるような感じはするものの、さっきのような痛さは無かった。
指先には、じわりとした暖かい人肌の温もりが感じられる。
それと同時に、とろりとした体液と、指先に貼り付いてくるような粘膜の感触が感じられるのだった。
(これが、茜ちゃんの中……)
指先で、あこがれの女の子の大事な部分を感じ取ろうとするのだが、それを邪魔するように、同時に股間からは、入ってくる指先の圧迫感が感じられてしまうのだった。
(すごい……指がちょっと入っているだけなのに、アソコが一杯になるみたいだ)
初めて感じる、女の子の中の感触。
それを茜(祐介)は、男としてと女としての両方の立場を、同時に感じているのだった。
どちらか一方だけでも興奮で頭が爆発してしまいそうなのに、それをいっぺんに感じてしまっている。
とりあえずは、男としての意識に集中することにした。
指先の神経へと集中して、そこから伝わってくる様子を探る。
その中は、まるで、舌が指全体へとまとわりついてきているかのようだった。
滑りとした手触りに、とろりとした体液が絡みついてくる感じ。
ただ、その締め付け具合は、舌とは比べものにならなかった。
指先全体を、きゅうきゅうと柔らかい襞が包み込んでくる。
(これが、オマ○コの感じ……)
祐介は、この感じを、指先ではなく、己のペニスで味わいたいと思った。
ただ、指先の第一関節を入れただけでこんなに締め付けてくる中へ、まだ成長段階とは言え、勃起すればそれなりの大きさになる祐介のものが、本当に入るのだろうか、と心配にもなってくる。
それぐらいに、指先への締め付けは強烈なものだった。
指先へ膣襞が絡みついてくるのを感じつつ、祐介は、それをもっと味わおうと、指先を奥へと進めた。
ぬるり、と滑り込むように指先が入ると同時に、股間から伝わってくる圧迫感は一段と強まってくる。
奥へと入ってきたためか、入れている方よりも、入られている側としての感覚が強くなってくる。
体の内側へと、自分の指先が入っているのは、不思議な感じだった。
口や耳に指を入れることは男の時にもやったことだが、それとはまるっきり違っている。
入れられている股間からは、強烈な圧迫感、そして異物感が伝わってくるのだが、それと同時に、妙な充足感も伝わってくるのだ。
まるでそこは、異物が入っていることこそが自然な状況なのだ、と思えてくるのだ。
そんな、どっち付かずな感じに戸惑っている茜(祐介)の耳へと、向かいに座っている舞子(翔平)の声が聞こえてきた。
「くふっ、ああん……」
その声こそ、学校で耳にする舞子のものだったが、そこに含まれる色気は、いつもの彼女からはほど遠く、どころか、微塵も連想できないものだった。
彼女の股間を見つめてみると、人差し指を奥まで入れて、くちゅくちゅと掻き回している姿があった。
いつもの彼女からは想像も付かない姿と行為、そしてうっとりとした表情に、茜(祐介)は、つい、見取れてしまう。
それに気付いたのか、舞子(翔平)は、指の動きを止めて、にやりと笑ってくる。
「どうだ? 舞子ちゃんのオナニー姿は?」
痴態をさらけ出している当人からそう聞かれて、茜(祐介)は、戸惑ってしまう。
「なあ、また体を入れ替えないか? 俺、舞子ちゃんのオナニーしている姿を見てみたいんだ。お前だって、茜ちゃんのオナニーシーンを見たいだろ」
「う、うん……」
「よし、それじゃあ、せーの」
それをきっかけにして、二人は体を入れ替えた。
舞子の体に入った祐介は、指先を圧迫してくる粘膜は、さっき以上に濡れていて、それと同時に股間からは、全身を揺さぶるような強烈な刺激が伝わってくるのだった。
次の瞬間、それは舞子の体が感じていた快感だと分かった。
祐介にしてみれば、突然、快感状態の女の体に放り投げられたようなものだった。
「ああ、舞子ちゃんの体、すっごく気持ち良い」
そんな言葉が、思わず舞子(祐介)の口から漏れる。
「なあ、舞子ちゃんのオナニー、良く見せてくれよ。茜ちゃんのも、ちゃんと見せてやるからよ」
目の前には、腰を突き上げ、細い指先を幼い割れ目へと入れている茜の姿があった。
促されるままに、舞子(祐介)も同じように、腰を持ち上げ、入れている指先がきゅうきゅうと締め付けられてくるのを感じつつ、見せつけるように指を動かす。
全裸のままに股間を濡らし、自らの指を入れている茜の姿は、これ以上ないぐらいに、祐介を興奮させた。
そんな彼の気持ちを察したのか、
「ねえ、祐介君。あたしのオナニー、よく見て。ああ、祐介君に見られていると思うと、茜のオマ○コ、ぐちゅぐちゅぅ、って濡れてきちゃうぅ」
歓喜にまみれた声で、そう言ってきたのだった。
もしも男の体だったら、ペニスは痛いほどに勃起し、ちょっと擦っただけで射精に達してしまうほどのように思えた。
だが、今の祐介には、擦るべき男のものは無い。
股間にあるのは、目の前の茜と同様、幼い縦筋で作られた女性のものなのだった。
祐介は、茜と同じ快感を味わおうと、まるで鏡あわせのように、彼女と同じ指使いをした。
細い女の子の指先を第二関節まで入れて、ぴっちりと貼り付いてくる膣襞の感触を味わうかのように、ぐにゅぐにゅと掻き回していく。
指先に細かい膣襞がまとわりつき、膣内から溢れてくる愛液が、指先を伝って外へと垂れ落ちていく。
それと同時に、股間の中では、小さな人差し指が、まるで体の半分ぐらいに入っているかのように圧迫してきては、舞子(祐介)の全身を揺さぶっていく。
「ああ、茜、気持ち良いよ」
「わ、わたしも、気持ち良い……」
釣られるようにして、祐介も、舞子の口調で、小さく呟く。
そう口にしてみると、股間から伝わってきていた感覚が、一段、上回ったような気になった。
「ねえ、気持ち良い時は、喘ぎ声を出してみると良いよ。そうすると、もっと気持ち良くなれるから」
茜(翔平)に言われるままに、舞子(祐介)は、口から声を漏らしてみた。
「あぁ……あはっ……」
その声は、インターネットの動画で見るような派手な喘ぎ声ではなかったが、いつもの委員長からは想像も出来ない、それでいて、もしかしたら、こんな風な声を出すんじゃないか、と思わせるような、生真面目な性格を感じさせるものだった。
同時にその声は、男としての祐介の心を揺さぶる。
舞子の幼い喘ぎ声を聞いて、体中が興奮して神経が高ぶっていくのだが、それに合わせて勃起するはずのものはなく、変わって、女の体としての神経が、過敏になっていく。
股間へと入ってきている指先の動きが、よりはっきりと感じられるようになり、同時に、その指を迎え入れるかのように、膣内がひくひくと動くのが感じられる。
「ああん、気持ち良いよ。オマ○コ、ひくひくいってるぅ……」
「本当。舞子ちゃんのオマ○コ、指先をくわえこんで、エッチなお汁をトロトロと垂らしている」
茜(翔平)の口を通して、今の自分の状況が伝えられる。
同級生の女の子の声として感じる自らの体は、鏡で見てみる以上に、いやらしく、そして艶めかしく思えた。
指先が入っている膣口からは、とろりとした粘液が溢れ続け、それと同時に、股間の奥が、きゅぅん、と熱くなってくる。
射精の前にペニスの根本で感じる圧迫感とは違う、体の内へ内へと入り込んでくるような、感じなのだ。
自分の股間へと意識を集中していると、いつのまにか、茜(翔平)が体を近づけてきて、そして耳元で囁いてきた。
「なあ、二人で、オマ○コの舐めあいっこをしようぜ」
悪魔のような囁きに、舞子(祐介)は、ドキドキしながらも、その提案に乗った。
「でも、どうやれば良いの?」
「どっちかが上に乗ると重たいからな。お互い、横になってしようぜ」
言って茜(翔平)は、体の向きを変え、股間を晒すように、横になった。
それに合わせるように、舞子(祐介)も体を倒す。
目の前には、さっき見た茜の股間が、上下が逆になって見えている。
体が密着し、すべすべとした少女の肌が擦れ合う。
「あうぅ!」
股間へと、指先とは違う、ねっとりとしたものが触れてきて、思わず舞子(祐介)は声を上げる。
その感触は、指先とはまるっきり違っていた。
まるで、なめくじのように、股間へと、べったりと貼り付いてくる。
指先の時には一部分しか触れることがなかったが、今は、割れ目全体が舐められているのだ。
「お前も、舐めてくれよ」
舌の感触が無くなり、茜(翔平)の声が聞こえてくる。
茜の割れ目を間近で見つつ、果たしてどんな味がするのだろうか、と思いながら、舞子(祐介)は舌を伸ばした。
舌先に、ぬるりとした液体が触れると同時に、しょっぱいような味がする。
(これが、茜ちゃんの味……)
舌先に広がる、憧れの少女の味を感じつつ、そういえば、茜の体とはキスをしていなかったな、と祐介は思った。
初めての口づけが、いきなり股間へ向けてなのか、と思いつつも、祐介は舌を動かし続けた。
股間から伝わってくる感触と合わせるようにして、割れ目全体を覆うようにしながら、唾液を擦りつけるかのように舌を這わしていく。
舌先で感じる茜の股間は、指先で触るのよりも、柔らかく、そして暖かく感じられた。
「ああん!」
股間からの感覚が、いきなり鋭いものへと変わった。
割れ目へと当たっていた舌先が上へとずれて、もっと敏感な部分を刺激してきたのだった。
その感覚は、さっき以上に心地よく感じられた。
それは、舞子の体だからかもしれないし、幼い少女の戯れによって興奮してきたからかもしれないし、祐介がこの体に慣れてきたからかもしれない。
改めて感じるクリトリスの感覚は、これが女の体なのだ、ということを実感させるものだった。
小さな一点に触れられているだけなのに、そこを中心に、刺激が全身へと伝わってくる。
緩やかな波が、体中に広がっていくようなのだ。
それを味わいつつ、舞子(祐介)も、目の前にある小さな突起へと舌を這わせた。
柔らかい舌先へと、くにゃりとした部分が触れてくる。
それに合わせるようにして、茜(翔平)の体が、ぴくん、ぴくん、と触れるのが感じられる。
自分の舌先の動きによって、茜が興奮している。
そう思った祐介は、舌の動きをさらに強めた。
芽とすら言えないほどに小さな部分を、舌先で突き、転がし、唇を当ててついばむ。
重ね合った肌の間からは、どちらからとも知れずに、汗が溢れてくる。
股間から伝わってくるクリトリスへの刺激はさらに強まってきていて、全身を電気信号のような疼きが伝わっていく。
その動きが、またしても変わった。
「あ……」
割れ目の間へと、ねっとりとした舌先が、入り込んでくるのが感じられるのだった。
その入り具合は、指先よりも太く感じられ、おまけにその感触も相まって、まるで、体の中にスライムが入ってくるかのようだった。
体の中心が左右に割られるような感じが伝わってくる。
それに合わせようと、舞子(祐介)も舌を伸ばして、茜の割れ目へと舌を入れていく。
粘り気と温もりを帯びた、彼女の中の感触が、舌先を通じて感じられる。
(これが、茜ちゃんの中……茜ちゃんのオマ○コ……)
舌をさらに伸ばすと、左右から柔らかい肉が押し寄せてくる。
舌先には、とろりとした蜜が絡みついてきて、割れ目の口から垂れ落ちていく。
ふいに、股間からの刺激が止んだ。
「なあ、今度は、オマ○コ同士を擦り合わせてみようぜ」
茜(翔平)の声が聞こえてくる。
「そんなこと、出来るの?」
男が女の股間に挿入するのは知っていたが、女同士、というのは祐介には想像が付かなかった。
「ああ、女同士でレズる時には、そうするらしいぜ。試しにやってみようぜ」
言うなり茜(翔平)は、体を起こした。
合わせるようにして、舞子(祐介)も上体を起こし、向かい合ったところで、ふと、さっきのことを思い出した。
「ねえ、キスしようよ」
「そういや、まだキスをしていなかったな。それじゃあ……」
そう言って、茜が顔を近づけてくる。
キスの時には、目を閉じるものだと聞いていたのだが、彼女は目を開いたままだった。
それならば、と舞子(祐介)も、目を開いたまま、唇を近づけていった。
吐息の温もりが伝わってきて、それは、しっとりとした唇の感触へと取って代わった。
どちらからともなく、相手の首筋へと手が伸び、後頭部へと手のひらが触れる。
ショートカットに切った茜の髪の毛が、指先に感じられる。
男と違って、細く、さらりとした手触りだった。
それに合わせるようにして、唇の密着感が高まっていく。
小さな唇同士がぴたりと重なり合い、吐息が混じり合う。
開いた唇へと、柔らかい舌先が、にゅるり、と入ってきた。
舞子(祐介)は、自らの舌先を伸ばして受け入れる。
目の前では、茜がうっとりとした顔をして、目を細めながら、こちらを見つめてきている。
口同士が触れているだけなのに、体全体が疼いてくるのが感じられた。
その中でも、さっきまで刺激を受けていた、股間の部分は、触れられてもいないのに、透明な液体を、とろとろと垂れ流しているのが感じられる。
茜の唇が離れた。
「なあ、そろそろ、オマ○コの擦り合わせ、してみようぜ」
「う、うん……」
「こんな感じで良いかな?」
茜(翔平)が片足を持ち上げ、舞子(祐介)の太ももへと乗せてくる。
「お前も、足をこっちへ乗せてこいよ」
言われるままに、足を持ち上げて太ももを重ねる。
二人の太ももが、絡まり合う。
どちらもあまり脂肪も筋肉もなく、幼さを感じさせる肉同士が触れあっていく。
「このまま、腰を進めれば良いのかな?」
初めてのことに、言い出した茜(翔平)自身も要領を得ないままに、両腕で体を動かし、腰を近づけていく。
「ん……」
舞子(祐介)の股間へと、指先とも舌と違う、柔らかくてねっとりとしたものが触れてきた。
まだ幼い、女性器というよりかは、肉の切れ目とでも言った部分が触れあう。
その感触は、これまでのものに比べれば、ただ重なり合っているだけ、というものでしかないのだが、両足を広げて股間をくっつけ合っている光景は、伝わってくる感覚以上の興奮を産みだした。
「こうした方が、良いかな?」
そう言って茜(翔平)は、体を後ろへと反らし、両手を後ろに付けて、体を支えた。
習うようにして舞子(祐介)も体を反らすと、突き出された股間が密着する。
股間を触れあわせたまま、二人は体を揺さぶった。
重なり合った部分からは、にちゃり、にちゃり、という音と共に、幼い割れ目から溢れる二人の蜜が混じり合い、シーツへと垂れ落ちていく。
「ああ、気持ち、良い」
「ぼ、僕も……なんだか、興奮してきちゃう」
二人は、ぎこちなく腰を付き合わせ続けた。
自由にならない刺激には、もどかしさを感じてしまうこともあったが、それすらも、興奮の源となった。
そうしているうちに、ふいに、舞子(祐介)の股間から、こみ上げてくるものがあった。
「あ、な、何、これ?」
意識がなくなり、気が遠くなりそうな感じが襲ってきた。
「それが女のイクって奴だ。なあ、イッちゃえよ」
乱暴な口調で、茜(翔平)が股間を押し当ててくる。
ふいに、クリトリスへと、茜の割れ目が当たってきた。
「あ、あぁ、あぁ……あぁぁぁぁーーー!」
何が自分の体に起こったのか分からないままに、舞子(祐介)は、体が自然と後ろへと倒れ、ベッドに仰向けになってしまった。
「はぁ、はぁ……」
全身が熱くなっている上に、股間にはじんじんとした痺れが感じられる。
「どうだった。女の絶頂は?」
「なんだか、男とはまるっきり違うね。射精が無いから、なんだか、いつの間にか頭の中が真っ白になっていた感じだよ。それに、今でも気持ち良さが続いているし……」
「そうだろ。舞子ちゃん、学校ではあんなに真面目なのに、結構オナニーはしているみたいでさ。ちゃんとイクんだぜ。それに比べて、この茜ちゃんの体は、まだそんなに感じ慣れていないみたいだな。
お前がそのうちに茜ちゃんと付き合うようになって、セックスするようになったら、ちゃんとイカせてやれよ」
茜の顔で、そう言われると、なんだか祐介は照れてしまう。
「あ〜ん。茜、祐介君とセックスして、イッてみたいな。祐介君、茜にエッチなこといっぱいいっぱいして、何度も何度もイカせてちょうだ〜い」
握りしめた手を口に当てて、求めるような目つきをしながら、茜(翔平)は、体をくねらせて言ってくる。
学校では見ない彼女の仕草を見ていると、その言葉の通り、滅茶苦茶にしてやりたい気持ちになってきた。
だが、今の祐介には、茜に挿入すべきペニスは無い。
その代わりに、再び唇を重ね合わせたのだった。
いつか、自分自身の体で、茜を抱きしめようと思いつつ。

ログ06・完

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