『小学校裏サイト・ログ09』

作:月華



ただお>幽体離脱薬なんて本当にあるの?
ともや>うん、あるよ。僕も使っているから
ただお>それって女の人にも表意できるって本当?
ともや>うん。憑依ね。忠雄君も、やっぱり女の人の体に興味があるの?
ただお>興味があるってのは合ってるんだけれど・・・それで、智也君にお願いがあるんだ
ともや>何?


翌日の放課後、智也と忠雄の二人は、学校の廊下を歩いていた。
「本当に大丈夫かな」
その合間、心配そうに、忠雄が尋ねてくる。
「大丈夫だって。僕は何度も憑依してるから。薬の効き目は間違いないよ。念のために、二本持ってきているし」
「それは聞いたけれど、その前に作戦の方……」
「まあ、他の生徒がいたら、また明日にでもすれば良いんだし、気楽にいこうよ」
「う、うん」
そんなことを言っているうちに、二人は保健室の前へとたどり着いた。
智也がドアをノックすると、どうぞ、という女性の声が聞こえてきた。
部屋の中へ入ると、それまで机に座って書類の整理をしていた、保健医の一ノ瀬祐子が、立ちあがるなり、こちらへと向かってきた。
小柄な顔には合わないような大きめの黒縁眼鏡を指先で持ち上げてくるその表情には、保健室にやってくる生徒を体調を気遣うような優しさが感じられた。
「どうしたの?」
ずり落ちそうな眼鏡から覗き込むように、顔を近づけて祐子が尋ねてくる。
「あの、忠雄君がお腹が痛くなったって言うんで、ちょっとベッドで横にならせてもらおうと思って来たんです」
「そうなんです。あ痛たたた……」
忠雄の下手な演技ではあったが、放課後に友達の付き添いでやってきた生徒の言葉を、祐子は素直に信じてしまった。
「まあ、大変ね。今だったら、ベッドも空いているから。ちゃんと歩ける? 先生の肩、貸してあげようか?」
「大丈夫です」
心配げに見つめてくる祐子の体を使って、これからエッチなことをしようとするのかと思うと、忠雄は後ろめたさを感じてしまう。
そんな彼を促すように、智也は手を取ってベッドへと導いた。
無言のままに、忠雄は靴を脱いで、ベッドへと潜りこむ。
「先生、僕もしばらく、一緒にいて良いですか?」
そんな二人を見つめていた祐子に向かって、智也が声を掛けた。
「ええ、いいわよ。しばらくは先生は、保健室にいるから。家に帰る時も、誰か一緒にいた方がいいものね」
「そうですね。あ、カーテンは閉めても良いですか?」
「いいわよ。先生は作業をしているから、何かあったら声を掛けてね」
言うなり祐子は、カーテンを閉めて、机へと戻っているから。
二人っきりになるなり、智也はポケットから、小瓶を取りだした。
「それが、幽体離脱薬?」
小声で、忠雄が尋ねてくる。
「うん、じゃあこれから飲むから。幽体離脱している間は、僕の体はぐったりしたままになっちゃうけれど、心配しないでね」
言うなり智也は、パイプ椅子に腰掛け、意識の抜けた体が倒れないように、深めに腰掛けて背もたれに体を預けてから、小瓶の蓋を開けて、中に入っている透明な液体を飲み干した。
いつもの、背中を引っ張られるな感じがしたかと思うと、視点がだんだんと上へと移動していった。
眼下には、ぐったりと椅子にもたれかかっている智也の体と、それを心配そうに見つめてくる忠雄の姿が見える。
それを横目に、閉じたままのカーテンをすり抜けると、ちょうど、二人が保健室に入ってきた時と同じように、祐子は机に座って、書類の整理をしていた。
宙に浮かぶ体を動かして、彼女の背後に近づいてみても、気付かれる様子はない。
(それじゃあ、さっそく)
ゆっくりと彼女に近づいていくと、いつもの、体が引っ張られるような感じがして、次の瞬間には、五体の感覚が伝わってくる。
それと同時に、鼻先と耳元に、何かが当たってくるのが感じられた。
なんだろう、と手を近づけてみると、指先に、こつん、と固いものが当たった。
「ああ、眼鏡か」
祐子(智也)の口からは、間延びした女の声が漏れる。
眼鏡に縁のない智也にとっては、鼻先と耳元に当たってくるフレームの感触は、奇異なものだった。
ちょっと邪魔だな、と思い、祐子(智也)は、眼鏡を外してみた。
「うわ、何も見えないや」
いきなり目の前が、ぼやけて見えた。まるで、大雨が当たってくる窓ガラス越しに周りを見ているかのようだった。
智也は、再び眼鏡を掛けてから、今は自分の自由になっている祐子の体を見下ろした。
眼下には、保健医が着る白衣と、胸元がきっちりと締められたスーツが見て取れる。
そのスーツは、大きく盛り上がっているのだが、ちょうど眼鏡のフレーム部分が邪魔をして、ぼやけて見えるのだった。
「それにしても、おっぱいがなんか窮屈だな」
ただブラジャーをしているだけではないぐらいに、胸元が締め付けられてくるのが感じられる。それに、胸元を必要以上に覆ってくるスーツの襟元も、邪魔に感じられた。
(もしかして、ブラのサイズが合っていないんじゃないかな?)
これまでに何人もの女性に憑依して、ブラの感触も何度も体験してきた智也だったが、こんなにも胸元が圧迫される感じは、これまでになかった。
確かめるように胸元に両手を当ててみると、その大きさとは違って、ずいぶんと触り心地が硬めに感じられるのだった。
「おっと、こんなことしてないで、早く忠雄君のところに行かないと」
祐子(智也)は立ちあがって、ベッドへと向かっていった。
歩きながら体を揺らしてみると、やはり胸元が窮屈に感じられるのだった。
カーテンを開けると、椅子にもたれかかったままの自分の姿と、ベッドに横になり、心配そうにこちらを見つめてくる忠雄の姿があった。
「成功だよ。忠雄君」
そんな彼を安心させるように笑みを浮かべると、ずり落ちそうな眼鏡のフレームが、頬を擦ってくるのが感じられた。
「本当に、智也君なの?」
「うん、そうだよ。幽体離脱薬で先生に憑依した智也だよ」
「成功したんだ……」
「まあね、他の人の体に憑依するのは慣れているけれど、ちょっと眼鏡が邪魔かな」
言って智也は、両手をフレームに当てて、眼鏡を持ち上げるような仕草をする。
「それでどうする。チャットでは、先生とエッチなことをしたいって言ってたけれど、どうして欲しいの?
あ、その前に、僕の体、どけておいた方が良いよね」
そう言うなり祐子(智也)は、椅子に座ったままの自分の体を持ち上げて、カーテン越しに隣に並べられたベッドへと持って行き、そこへ寝かせた。
再び戻ってきてから、
「お待たせ。それで、どんなことをしようか?」
そう忠雄に尋ねた。
「それじゃあ……できれば、いつもの一ノ瀬先生みたいなしゃべり方をして欲しいんだけれど、できるかな?」
おずおずと、忠雄が尋ねてくる。
「ああ、そうだね」
答えつつ、智也はいつもの祐子の口調や仕草を思い出しつつ、
「忠雄君は、先生とエッチなことがしたいって言ってたけれど、どうして欲しいのかな?」
腰を曲げ、覗き込むように、顔を忠雄へと近づけた。
「あ、本当に、一ノ瀬先生みたいだ……」
「こらぁ。わたしは一ノ瀬先生みたい、じゃなくて、本物の一ノ瀬祐子なのよ」
祐子の顔がさらに近づいてきて、眼鏡越しの上目遣いで、忠雄を見据えてきた。
「あ、すみません」
近づいてくる彼女の顔を見て、忠雄は怯えたような顔をしてきた。
そんな彼を見ていると、智也は、ちょっとやりすぎたかな、と思う一方で、いわば、祐子の体を使った女保健医コスプレを楽しんでいるような気持ちになってきた。
「あやまらなくても良いのよ。今日は先生が、忠雄君に、エッチなことを教えてあげる。保健体育の、個人レッスンをしてあげるわ。
何を教えて欲しいの? 男性器と女性器の違いについてかな。それとも、正しいセックスの仕方についてかな?」
祐子(智也)は、さっき以上に顔を近づけて尋ねた。
「そ、それじゃあ……まずはキスの仕方を教えてください」
「うん。分かったわ。キスは、大事なスキンシップだものね」
言って忠雄の首筋へと、細い腕を絡めていった。
「あ、あの……できれば、立ったままで、したいんですけど……」
「いいわよ」
祐子(智也)は、腕を解き、忠雄が立ちあがるのを待った。
ベッドから抜け出した忠雄は、運動靴を履いて、祐子と向かい合うように立った。
小学5年生の忠雄と、平均的な成人女性の身長を持つ祐子とでは、10センチ近くの身長差があり、忠雄の方が彼女を見つめる形になった。
その差を縮めようと、忠雄がつま先立ちになって顔を近づけてこようとするのが、智也には内心おかしかった。
だが、そんなことは口には出さず、智也は、小学生男子にエッチなことを教える、保健医を演じ続けた。
膝を軽く曲げ、目線を合わせた所で、再び彼の首筋へと、細い腕を絡めていく。
「ほら、忠雄君も、先生に腕を掛けてきて」
「は、はい」
言われるままに、忠雄の手が動き、祐子(智也)の背中へと伸びていく。
腕に力を入れ、顔の距離を縮めると、緊張を表すかのような、彼の荒い呼吸が伝わっていく。
「キスをする時には、目を閉じるものよ」
「は、はい……」
忠雄は慌てて目をぎゅっと閉じた。
そんな彼の顔を見つつ、祐子(智也)は、自分は目を開けたまま、ゆっくりと唇を近づけていく。
目を閉じている忠雄の唇へと、柔らかいものが触れてきた。
(ああ、これが先生の唇……すごく柔らかくて、ぷるぷるしてる……)
瞼を閉じているせいもあってか、祐子の唇の柔らかさが、はっきりと感じ取れた。
伝わってくるのは、唇の柔らかさだけではない。
その上に感じられる、軟膏のような感触が何であるか最初は分からなかった忠雄であったが、やがてそれが、口紅の感触だと気付いた。
(そうか。先生って、口紅を塗ってるんだ……)
教師という立場上、あまり派手な化粧をすることは出来ず、普段はあまり気付くこともなかったが、こうやって唇を重ね合わせてみると、先生も女として飾っていることを思い知らされる。
それだけでなく、近づいている鼻先へは、化粧水の匂いが漂ってくるのが感じられる。
(僕、こんなに先生に近づいているんだ。先生と、密着しているんだ。キスをしているんだ……)
伝わってくる感触に、忠雄は改めて今の状況を知るのだった。
すっかり緊張して、体を硬くしている忠雄とは対照的に、祐子(智也)は、そんな様子を余裕を持って見つめていた。
(すっかり緊張しているみたいだな。それじゃあ、こんなことをしたらどうなるかな)
唇の合間から、ぬるりとしたものが突然入り込んできたことに、忠雄は驚いて、思わず目を見開いてしまった。
そこには、ずり落ちた眼鏡越しに、楽しげな目つきでこちらを見つめてくる祐子の顔があった。
その一方で、彼女の舌は、なおも忠雄の口中へと入ってくる。
つん、つん、とノックするかのように、侵入してきた柔らかい舌先が、忠雄の舌をくすぐってくる。
それだけでなく、忠雄の首筋に掛かっていた祐子の腕に力が入り、さらに唇同士の触れあいが強まり、舌の入り具合も深くなってくる。
さっきまでは同じ目線の高さだったのだが、のしかかるようにして近づいてくる祐子の方が、見下ろす格好になっていた。
柔らかい弾力を持つ舌先。
動く度に絡みつき、混じり合っていく唾液。
唇の触れあいに合わせて、忠雄の唇へと擦りつけられる口紅。
目の前で、眼鏡越しにこちらをまじまじと見つめてくる、熱のこもった瞳。
されるがままに、忠雄は女保健医の抱擁を受け入れていた。
すると突然、舌が引き抜かれたかと思うと、唇が離れていった。
「どうだった。先生のキスの味は?」
「あ、あの……美味しかったです」
味はどうかと聞かれて、反射的にそう答えてしまったが、初キスの感想にそれは無かったかな、と忠雄は後悔した。
同じ気持ちを祐子も持ったのか、折り曲げた指を口元に当てて、さっきまでしていたキスの感触を確かめるようにしながら、くすりと笑ってきた。
「よかった。お昼ご飯の味がします、なんて言われなくって。あ、今回は特別だけど、女の子とキスをする時には、その前にちゃんと歯を磨いておくのよ」
折り曲げていた指先を伸ばして、注意をするかのように、祐子は言ってきた。
忠雄は、こくりと頷くのが精一杯だった。
「それじゃあ、今度はどうして欲しいの? 先生と、どんなエッチなことがしたいのかな?」
おでこがぶつかるぐらいの距離まで近づいてきて、祐子が尋ねてくる。
「あの……その……」
恥ずかしさからか、ずいぶんと忠雄が戸惑っている様が見て取れた。
そんな姿を見て、智也は、
(そりゃそうだよな。いくら好きな先生に何でもしてくれるって言っても、自分から頼むのは恥ずかしいだろうな)
そう思いつつ、自分の時は、由奈に憑依した政人にリードされる形で良かったな、と、あの時のことを回想するのだった。
目の前にいる忠雄と、あの時の自分が、だぶって感じられる。
そう思うと、今度は智也の方が、積極的に手ほどきをしてあげたくなるのだった。
(なんだろう。この気持ちって? ひょっとして、先生の体に憑依しているから、生徒に親切にしようと思っちゃうのかな)
そんなことを考えながら、祐子(智也)は、視線の高さを忠雄に合わせ、じっと彼の目を見つめた。
「それじゃあ、先生に任せて……先生が、忠雄君に、気持ち良いことしてあげる」
言うなり祐子の手が、忠雄のズボンへと掛かった。
「あ、先生」
その声には、戸惑いこそ感じられたが、止めて欲しいという感じはなかった。
それを確信した祐子(智也)は、ズボンとパンツを一気に降ろした。
その中からは、ぴょこん、と皮を被った忠雄のペニスが姿を現したのだった。
(まあ、大きさは僕と同じぐらいかな)
これまでに、クラスメートの体に何度か憑依したことはあるが、その度にどうしても、ペニスの大きさを比較してしまうのだった。
そんな熱心な視線の意味になど気付かず、忠雄は、自分のものが、憧れの先生によって見つめられているのだと思うと、それだけで興奮してくるのだった。
黒縁の眼鏡を近づけつつ、祐子の顔がペニスへと迫ってくるのが感じられる。
「あ、先生……」
びくり、と忠雄の全身が震えたのは、祐子の繊細な指先が、忠雄のせり出したものへと触れてきた瞬間だった。
自分で触るのとはまるっきり違う、他人が――それも、憧れの先生が――触ってくる感触に、忠雄は戸惑いと興奮の中、体をぶるぶると揺らしてしまう。
人差し指の腹が、忠雄のものを検査するかのようになぞってくる。
「ああ、先生……そんな風に触られたら……」
訴えつつ、忠雄は歯を食いしばった。
だが、祐子の指先によって触られたものは、たったそれだけの動きに対して、いきなり絶頂に達してしまった。
びくぅっっ
ペニスの先端から、やたらと粘り気のある白濁の汁が、祐子の顔めがけて飛び散っていった。
「きゃっ!」
思わずのけぞった祐子の胸元へと、宙を飛んでいった精液が浴びせかけられる。
「ああ、先生。ご免なさい……」
指先が触れただけで射精してしまったこと、しかもその精液を掛けてしまったことに、忠雄は頭を下げる。
「いいのよ。女の人に触られるなんて初めてだったんでしょ。でも、これぐらい元気がある方が、先生は好きよ」
怒られるかと思ったら、逆に誉められたことで、忠雄は舞い上がってしまう。
「あ、ありがとうございます。でも、先生の服、汚しちゃって……早く拭かないと……」
「そうね。でも先生、忠雄君の精液の匂い、嗅いでいたいから、しばらくはこのままで良いかな」
胸元に白い染みを作ったままに、祐子が流し目で言ってくる。
「それよりも、今度は匂いじゃなくて、味を確かめさせて」
「え、味って……」
忠雄が応える間もなく、祐子は勃起したままのペニスへと、口を近づけてきた。
最初に伝わってきたのは、キスの時に感じた唇の柔らかさと口紅のねっとりとした感触だった。
ついさっきまで忠雄の唇と重なっていた祐子の唇は、今は彼の亀頭へと口づけをしている。
見ると、膨れた亀頭の先へと、薄いピンク色の口紅が、かすかにこびりついているのが見て取れる。
そんな口紅の彩りをさらに高めるかのように、祐子は唇を重ねてくる。
指とはまるっきり違う、柔らかい感触に、忠雄は腰を引き、身悶えする。
その動きを押さえるように、祐子の両腕が、忠雄の腰へと回される。
唇が亀頭に触れあったまま、顔が近づいてきたかと思うと、そのまま、ずぶずぶ、と忠雄のペニスが、祐子のすぼまった口の中へと入っていくのが見て取れた。
「あ、先生……」
亀頭から雁首、陰茎に掛けてが、すっぽりと彼女の口中に収まってしまった。
ペニスだけでなく、全身が温かいものに包み込まれているかのようだった。
二人の距離の短さを示すかのように、時折、忠雄の腹へと祐子の眼鏡が当たってくる。
そんな祐子の顔は、上目遣いにこちらを見つめていた。
見下ろすような視線になっているため、いつもの眼鏡越しではなく、直にその目が見て取れる。
忠雄のものをしゃぶりつつ、もっと気持ち良くなって欲しいと願っているような、こちらを見守るような目つきだった。
そんな彼女の目の下には、ややずり落ち加減の眼鏡が見て取れる。
祐子にフェラチオをされた者だけが見られる彼女の顔を見ただけで、またしても忠雄は我慢できなくなってしまった。
「ああ、先生、僕……僕ぅ……」
男の本能からか、忠雄は腰を、ぐいっ、と祐子の口中へと押し入れていた。
そんな彼の動きを察した彼女は、根本まで飲み込んでいる忠雄のものを、ちゅぅ、と吸い立ててきた。
「ああ、出る、出ちゃうぅぅぅ」
どぐっっっっ
さっきは宙へと吐き出されたものが、今度は祐子の口中へと入っていく。
「ああ、先生……」
ペニス越しに、彼女の口と喉の動きが伝わってくる。
ごくり、ごくり、と彼女は忠雄が吐き出したものを、飲み干そうとしているのだった。
自分の精液を、先生が飲んでいる……そんな光景と感触に、忠雄は圧倒されていた。
「すごい、二度目なのに、こんなにいっぱい出ちゃった。ほら、まだ飲みきれないで、口の中にある」
口を開いて、その中にある白い精液を見せつけてきた。
眼鏡越しにその瞳はこちらを見つめつつ、忠雄が出したものを味わおうとするかのように、舌が動き、その上にある精液を転がしていく。
やがて、口を閉じたかと思うと、頷くようにしながら、ごくりと飲み干した。
「あは、忠雄君の精液、とろっとしていて美味しい」
再び開いてきた祐子の口中には、精液の跡は見えなかった。
全て、祐子が飲み干したのだと思うと、これまでに感じたことのない満足感が湧き起こってくるのだった。
「ねえ、忠雄君の美味しい精液、今度は先生の下のお口にちょうだい……」
言うなり祐子は、服を脱ごうと、白衣へと手を掛けた。
「あっ!」
そこへ忠雄が、大きな声を上げる。
「どうかしたの?」
「あの、先生……できれば、上半身は服と白衣を着たままでいて欲しいんだけれど」
そんな言葉に、祐子(智也)は、しばらくぽかんとしていたが、やがて忠雄の意を察して、こくりと頷いた。
「わかったわ」
祐子は、上半身はそのままに、スカートへと手を掛け、それからパンティーストッキングを脱ぎ降ろした。
股間からは、童貞の少年を二度も射精に導いたことに、リードする女として興奮しているのか、すでに愛液が溢れていた。
上半身には、黒縁眼鏡と白衣にスーツを身につける一方で、下半身は丸裸というアンバランスな格好で、祐子はベッドへと這い上がり、忠雄に見せつけるように、両足を広げ、その中心にあるものを見せつけてきた。
「ねえ、見て。これが女の人のオマ○コ。先生の、オマ○コよ」
初めて見る生の女性器に、引き寄せられるように忠雄はベッドへと上がり、先生の両足の合間へと腰を埋めていった。
「ねえ、見えるでしょ。先生のオマ○コ、もう濡れてヒクヒクいっているの。忠雄君のオチン○ン、早く入れて」
目の前に、いつも見慣れた眼鏡に白衣姿の先生を見つつ、触れあってくる太ももからは、女性の肌ならではの滑らかさと温もりが感じられる。
女の両足に誘い入れられるように、忠雄は腰を近づけていった。
「そうよ。そのまま、オチン○ンを、割れ目の中に入れて」
声に従うように、忠雄は勃起したものを、祐子の中へと進めていった。
亀頭へと、ぴちゃりとした湿り気と、ぐにゅりとした柔らかい襞を感じつつ、忠雄はさらに腰を沈める。
ぬめり、とペニス全体が、口とは比べものにならないほどに、ねっとりとして、うねうねと動く襞々に包み込まれる。
「ああ、これが先生の……」
「そうよ。これが先生のオマ○コよ。ああ、忠雄君のオチン○ンが、わたしの中に入ってきてる」
仰向けになった祐子は、顔を持ち上げて、二人が結び合っている部分を、嬉しそうな顔で見つめてきていた。
先生の中に、僕が入っている。
そんな場所を、先生が眼鏡越しに見つめてきている。
これが、先生の中……先生のオマ○コ……すごく、気持ち良い。
忠雄はペニスを挿れたまま、奥まで突き進むのが精一杯だった。
先生の中に入っている……それだけで忠雄は満足してしまい、その悦びを、射精へと変えた。
「また、出ちゃうぅ」
「出して、出して、先生の中に、先生のオマ○コに出してぇぇ」
「あぁぁぁ!」
中に入れただけで精液を吐き出してしまった忠雄のペニスを慰め、愛おしむかのように、細かい無数の膣襞が、絡みついてくる。
「ああ、忠雄君のオチン○ンが、先生のオマ○コで、精液、びくびくぅ、って出しているのが分かるわ」
「先生、またすぐに出しちゃってご免なさい」
「そんなこと無いわよ。さっきも言ったでしょ。元気に射精してくれて、先生嬉しいって。さ、また続きをしましょう」
「あ、でも……」
さすがに、あれほどの短期間で三度も射精してしまったためか、忠雄のペニスは小さくなってしまっていた。
そんな光景に、物足りなさを感じていたのは、祐子(智也)だった。
いずれもいきなりの射精で、まだ自分は一度も満足できていない。
胸元や口中、膣内へと浴びせられた精液の匂いに、くらくらとしてしまう。
まるで、いつもは教師として振る舞うために押さえられている祐子の本能が、中に智也が入っていることと、忠雄に精液を浴びせられたため、一気に解放されて、男のものを求めて仕方がない、となっているかのようだった。
(ああ、こんなんじゃ満足なんて出来ないよ。もっともっとオチン○ン欲しい、精液欲しい……)
そんな雌の欲望に取り憑かれた祐子(智也)の脳裏に、隣のベッドで寝ている自分自身の姿が浮かんだ。
(ああ、そうだ。僕の体を使えば)
「ねえ、忠雄君。先生、お願いがあるの」
「な、なんですか?」
「隣で寝ている智也君、まだ幽体離脱薬をポケットにもう一本持っているでしょ。それを忠雄君が飲んで、智也君の体に憑依して、今度は智也君の体で先生とエッチして欲しいの」
そんな提案に、忠雄はごくりと唾を飲んだ。
初めて憑依をすることになることと、他人の体でエッチをすることに、戸惑いを感じてしまう。
「ねえ、お願い……先生、このままじゃ満足できないの。体が疼いて仕方がないの。これを治せるのは、オチン○ンと精液だけなの」
眼鏡越しに、すがるような目で祐子が見つめてくる。
「わ、分かりました」
忠雄は全裸のままに、隣のベッドへと向かい、そこで横になっている智也の体を見つめた。
ポケットに手を伸ばすと、もう一本の幽体離脱薬が見つかった。
忠雄は蓋を開け、中の透明な液体を飲み干した。
ふわり、と体重が無くなり、体中の感覚がなくなったかと思うと、忠雄の体は宙に浮いていた。
そのまま、狙いを定めて、智也の体へと飛び込んでいく。
すぅっ、と吸い込まれるようになったかと思うと、視界には保健室の天井と、周りのカーテンが目に入ってきた。
「すごい、本当に憑依って出来るんだ」
立ちあがるなり、智也(忠雄)は、再び祐子のいるベッドへと戻った。
「待っていたわよ。智也君……ああ、忠雄君って呼んだ方が良いわよね。
それじゃあ、続きをしましょう。智也君になった忠雄君……」
見せつけるように、祐子はさっき忠雄が精液を吐き出したばかりの股間を、さらけ出し、その割れ目を指先で開いてくるのだった。
「本当に、智也君の体、使っちゃっていいの?」
初めての憑依に戸惑いながら、そう聞いてくる智也(忠雄)であったが、その視線は祐子の股間を向いており、自らのズボンもすでに膨らませていた。
「いいわよ。体は智也君でも、心は忠雄君なんでしょ。先生、忠雄君に何度でも気持ちよくなって欲しいの。それと、忠雄君のオチン○ンで、先生を気持ちよくしてほしいの」
祐子(智也)は、ベッドに膝立ちになったかと思うと、観客に媚びを売るストリッパーのように、腰を前後にグラインドさせてきた。
「ねえ、お願い……先生と一緒に、二人で気持ちよくなりましょう」
眼鏡越しに、祐子が物欲しげな熱い視線を送ってくる。
それに促されるように、智也(忠雄)は、服を脱いで、全裸になった。
ベッドへと体を持ち上げ、おそるおそる、祐子の両足の合間へと体を忍ばせていくと、さっきと同じく、太ももの温もりと、股間から湧き出る女の匂いが伝わってくる。
「ね、忠雄君のオチン○ン、先生の中に入れて」
見せつけるように、祐子は腰を持ち上げてきて、忠雄の視線を釘付けにする。
そこへ智也(忠雄)は、まだ慣れない腰つきで、怒張したものを近づけていく。
ぺたり、と亀頭へと柔らかく濡れた祐子の部分が触れてきたかと思うと、後は自然に腰が動いていた。
「うぁああ」
ペニスに絡みついてくる膣襞の感触に、智也(忠雄)は、まだ声変わりのしていない、甲高い声を上げる。
「ああ、先生の中、すごく気持ち良いです……」
上擦ったような声で、智也(忠雄)が呻いてくる。
そんな自分自身の姿を見つめながら、祐子(智也)は、足を広めに開いて、あまりペニスを締め付けないようにして、少しでも長く、祐子の膣を感じさせようとした。
「忠雄君、焦らないで良いのよ。無理に腰を動かさなくても、先生、忠雄君のオチン○ンが入っていると思うだけで満足だから」
「先生……」
「深呼吸して落ち着いて。先生は逃げたりなんかしないんだから、慌てなくて良いのよ」
優しく諭すような口調で囁きつつ、眼鏡越しにじっと見つめてくる祐子の顔を見つめていると、忠雄はペニスだけでなく、全身が彼女の腕に包み込まれているような、安心した気分になってきた。
「我慢できるようになったら、ゆっくりと腰を動かしてみて」
「は、はい……」
祐子に言われるままに、智也(忠雄)は、腰を恐る恐る引いていった。
その度に、祐子の膣に入って捲り上がった包皮が元へと戻っていくのを感じつつ、同時に、挿れた時とは違う、まるで後ろ髪を引いてくるような膣襞の感触が伝わってくるのだった。
「ああ、先生……」
「あぁん。忠雄君のオチン○ンが、先生の中、引っ掻いていく……」
祐子は意識を忠雄のペニスに集中させるかのように、眼鏡の先にある瞳を閉じ、うっすらと開いた口から、溜息を漏らしてくる。
しばらく腰を引いたところで、忠雄はまた腰を動かし、祐子の中へと入っていった。
「ああ、良いわ。忠雄君のオチン○ン、入ってくる……」
ベッドに仰向けになる祐子は、悶えるように、白衣とスーツに包まれた上体をくねらせ、うっとりとした目つきで、眼鏡越しに忠雄を見つめてきた。
「そうよ。ゆっくりで良いの……」
手ほどきをされるように、忠雄は祐子の声に従って、腰を慎重に進めていった。
ペニスの空気に触れていた部分が、彼女の中に入った途端に、うねる膣襞と滑(ぬめ)る愛液に絡みつかれるのが感じられる。
体が智也のもののせいか、今度はすぐに射精してしまうことは無かった。
しかし、心は童貞を失ったばかりの忠雄であるせいか、急激に射精感が高まっていくのが感じられる。
両手で数えられるぐらいのピストン運動をしただけで、智也(忠雄)は、またしても爆発寸前になっていた。
「先生……僕、また……」
「良いのよ。遠慮しないで出して。先生の中に、忠雄君の精液、どぴゅどぴゅって出してぇ」
祐子の口から漏れた淫靡な擬音に促されるように、忠雄はまたしても射精をしてしまった。
「あはぁぁ……」
「あぁん。忠雄君のオチン○ンが、先生の中で、びゅくびゅくぅって精液出してる」
忠雄の射精を感じ取るかのように、祐子の膣襞がひくひくと動いて、ペニスを搾り取るような動きをしてくる。
射精をして、惚けた顔をしてくる自分自身を見つめて、祐子(智也)は、いつもの自分だったら、もう少し長く挿入していられたろうにな、と思う。
何しろ自分自身の体なのだ。どれだけ我慢できるか、何回射精できるかは、今、智也の体に入っている忠雄以上に、よく分かっているのだ。
一度目よりも二度目、二度目よりも三度目の方が長く耐えられるはずだ。
ただ、二度の射精を受け入れた祐子の膣は、精液でいっぱいになっていた。
そう思った祐子(智也)は、上体を持ち上げて、腰をずらし、膣内に入っているペニスを引き抜いてから、向かい合うように腰を下ろした。
下を向いた股間から、溢れんばかりになっていた精液が、どろりと垂れ落ちていくのが感じられる。
こうやっていた方が、膣内の精液が減って、膣の感触を味わいやすくなるだろう、という智也の考えだった。
体を持ち上げたのは、それだけではない。
「ねえ、今度は、先生のおっぱいで、忠雄君のオチン○ン、挟んであげる」
「え、それって……」
祐子の言葉が意味することに気付いて、智也(忠雄)は、ごくりと唾を飲む。
「そうよ。先生が、パイズリしてあげるの」
言うなり祐子は、白衣を脱ぎ、スーツのボタンを外していった。
そして、スーツが外れた時、智也は、祐子に憑依してからずっと気になっていた、胸の締め付けの正体に気付いたのだった。
そこには、ブラジャーでなく、白いさらしが巻かれていた。
これが窮屈さの原因だったのか、と思いつつ、そのさらしを取ると、その中からは、いつも想像していたよりも、一回りも大きな、祐子の乳房が姿を現したのだった。
(そうか、先生って、生徒の目を気にして、こうやって胸を小さく見せていたんだ)
小さく見せると言っても、男子生徒の中では、祐子は巨乳として知られていた。
それが実は、締め付けて小さく見せていたのだと知って、智也は驚いてしまった。
智也だけでなく、目の前にいる忠雄も驚いているようだった。
祐子(智也)はとっさに、
「先生、実はこうやってさらしを巻いて、なるべく胸を意識させないようにしていたの。だからこれは、忠雄君だけに教える、先生の秘密よ」
眼鏡越しの上目遣いで、そう言ったのだった。
智也(忠雄)の視線は、初めて見る祐子の真のバストに集中していた。
祐子は重たげに自らの乳房を両手で持ち上げつつ、
「この秘密のおっぱいで、忠雄君のものを、挟んであげる」
そう言うなり、智也(忠雄)を押し倒してきたのだった。
仰向けにされ、上を向いているペニスへと、祐子は二つの大きな膨らみを近づけていく。
その際に、智也の視界に、さっき脱ぎ捨てた白衣が目に付いた。
祐子(智也)は、宝物を見つけたかのように、それを大事そうに手にすると、裸になっている上半身へとまとい、袖に腕を通した。
「忠雄君。こっちの方が興奮するんでしょ?」
その口調は、質問というよりも、忠雄の性癖の全てを見透かしたかのような、断定的なものだった。
「は、はい……」
「ふふ。身につけているのは、眼鏡と白衣だけ。なんだか、先生も興奮してきちゃった……」
言って祐子は、左右にはだけた白衣の合間から、大きな乳房を両手で持ち上げて、そのまま智也(忠雄)のペニスを挟む。
「うふふ。忠雄君のオチン○ン、先生のおっぱいに、すっぽり入っちゃった……
どう? 先生のおっぱいは?」
「すごく気持ち良いです」
これまでにその外見から想像していた以上の大きさと分かった巨乳に包まれて、智也(忠雄)は、荒い息の合間に答えた。
「そう。それじゃあ、もっと気持ちよくしてあげる」
膣と違ってその圧迫具合を調節できるパイズリによって、祐子はやんわりと忠雄のペニスを包み、擦りあげていった。
はだけた白衣からこぼれんばかりにせり出した乳房が、忠雄のものを挟み込んでくる。
その感触は、膣よりもすべすべとしていて弾力があり、まさにパイズリならではの気持ち良さだった。
目の前では、祐子が自らの乳房でペニスを扱いてきながら、眼鏡越しに、こちらの気持ち良さを探ってくるような目つきで眺めてくるのが見て取れる。
「ああ、先生……もっと、お願いします」
「ええ、もっと気持ちよくしてあげる」
言うなり祐子は、ペニスを柔らかい乳肉で、ぎゅっと挟み込んできたかと思うと、ペニスの先端を乳房の谷間から出し、せり出してきた亀頭へと、舌を伸ばしてきた。
「ああ、それって……気持ち良いです……」
目は反応を伺うようにこちらを見つめてくるままに、舌先がちろちろと動いて鈴口を舐めつつ、その根本は白い乳房に包まれる。
「先生……僕、また……」
忠雄の呻き声に、祐子は全てを悟ったかのように、亀頭を口で包み込んできた。
その中で、鈴口へと舌先がこりこりと当たってくるのが感じられる。
「で、出るぅぅぅ」
祐子の口と乳房に包まれたペニスが、またしても精液を放った。
「んん……んく……ん……」
味わうようにして、祐子は、ごくり、ごくり、と口中に吐き出された忠雄のエキスを飲み込んでいく。
その合間、眼鏡の向こうに見える目は、ずっと忠雄を見つめてきていた。
視線を合わせたまま、祐子は、ちゅぱり、と音を立てて、ペニスを咥えていた口を離した。
「うふふ。また忠雄君の精液飲んじゃった……
それじゃあ今度は、こっちで出す番だね」
祐子はベッドに腰を下ろし、両足を広げてその中心にある女性器を見せつけてくる。
「は、はい……」
智也(忠雄)は、誘われるがままに、その腰を祐子の両足へと進めていく。
三度目の性器同士の触れあいを感じつつ、忠雄は腰を進めていった。
にゅるり、と祐子の中へと、まだ勃起したままのものが入り込んでいき、蠢いてくる膣襞と、塗りたくってくるかのような愛液に受け入れられる。
さっきは夢中だったが、三度目とあって、その感触を十分に味わうことが出来た。
忠雄は、ゆっくりと、腰を前後に振っていった。
腰が密着する度に、眼下にいる祐子の全身が、ずしん、と揺さぶられるのが見て取れる。
それと合わせて、眼鏡が上下にずれ、大きな乳房がゆさゆさと揺れる。
誘うような膨らみに、忠雄は思わず手を伸ばしていた。
手のひらに、貼り付いてくるかのような、柔らかく、そして張りのある乳肉が、感じられる。
考えてみれば、女性の、それも祐子の乳房に触るのは、これが初めてだった。
「ああ、先生のおっぱい、すべすべしてて、気持ち良い……」
陶器を愛でるかのように、忠雄はその曲線美を手のひらで感じ取っていく。
それまでさらしに縛られていたところを解放された乳房は、それをすぐさま快感へと変えていく。
乳房と膣の二点責めに、祐子(智也)は、頭の中が真っ白になっていくのが感じられた。
(ああ、これが祐子先生のイクって感じなのか……)
何人もの女性に憑依してきて、その絶頂を味わってきた智也は、同じイクにしても、体によって千差万別なのを思い知らされていた。
だんだんと頭の中が快感に塗りつぶされていくのを感じつつ、
「あぁ……先生、イキそう……もうイキそう……」
体をくねらせ、忠雄に訴えかけるように、呟く。
「お願い……イカせて……先生の中に、忠雄君の精液出して、イカせて欲しいの……」
祐子(智也)は、体が勝手にくねり、膣襞が激しく動いて、忠雄のものを包み込んでいくのを感じていた。
そんな、祐子が見せる女としての求めに、忠雄はすぐに応えた。
「先生、僕も、僕も……イクぅぅぅ」
「あはぁぁぁぁ!!!!」
彼の射精を引き金に、忠雄の眼下で、祐子が全身を大きくくねらせ、喉から引き絞るような叫び声を上げる。
そんな様子に、忠雄は男としての征服感を感じたのだった。
それと同時に、もっと先生に気持ちよくなって欲しい、先生を気持ちよくさせたい、と思うのだった。
しかし、三度の放出を終えたペニスは、忠雄の意志に反するかのように、祐子の中で小さくなってしまっていくのだった。
だが、祐子が絶頂に達する姿を見てしまったままでは、これで終わりにする訳にはいかない。
「そうだ!」
そう言うなり、智也(忠雄)の体が、ぐったりと倒れ込んできた。
絶頂に浸り、その重さを全身で受けとめている祐子(智也)の元へと現れたのは、自分自身の体へと戻った忠雄だった。
智也の体に入っている合間に体力が回復したのか、股間にそびえるペニスは、まっすぐ上を向いていた。
祐子(智也)は、納得したような顔をしてから、のしかかっている自分自身の体を持ち上げ、椅子へともたれ掛けさせた。
「また先生を気持ちよくしてくれるのね。嬉しいわ……」
言うなり祐子は、ベッドに座っていた忠雄へと、のしかかってきた。
「ふふ。今度は、先生が上になってあげる」
笑ってそう言ったかと思うと、祐子は忠雄の腰へと跨るようにしてから、股間を見せつけつつ、近づけてきた。
上を向いているペニスへと、覆い被さるように柔らかいものが当たってきたかと思うと、そのままずぶずぶと飲み込まれていった。
同時に、仰向けになった忠雄へと、祐子が覗き込むように顔を近づけてくる。
眼鏡の先に見える、獲物を狙うような欲望に満ちた目つき。
下を向いて、さっき以上に大きく膨らんで見える乳房。
大きくはだけられ、本来の役割から離れている白衣。
そんな光景を見つつ、ペニスからは、ねっとりとした膣襞の柔らかい感触が伝わってくる。
祐子が腰を振る度に、二人の結合部分からは、ぐちゅり、ぐちゅり、と淫らな音が響く。
上からすっぽりとペニスを覆われ、なすがままになっている感じは、正常位とは、まるっきり違った感じだった。
「ああ、またイキそう……」
絞り出すような祐子の声が聞こえると同時に、腰の動きはますます速く、そして力強くなっていった。
そんな祐子の様子を見ていると、興奮すると同時に、先生はどんな風に感じているんだろう、と忠雄は思えてきた。
だが、そんな意識も一瞬のこと、次の瞬間には、ペニスから伝わってくる膣の圧迫感と、その根本に感じられる放出願望が忠雄を支配した。
どぴゅぅぅぅ
「イクっ、イクっ、イクぅぅぅぅぅ!」
ぶるぶる、と祐子の体が大きく震えると同時に、がくりと力が抜けたように、全身が忠雄の体へと、のしかかってきたのだった。
間近に迫る祐子の顔は、満ち足りたような表情をしていた。
そんな顔を見て、
「ねえ、女の人って、そんなに気持ち良いの、智也君?」
そう聞いていたのだった。
名前を呼ばれ、祐子(智也)は、まだくらくらするような快感の中で、どうにか返事をした。
「う、うん。男とはまるっきり違うんだ。先生の場合、まるで頭の中が、気持ち良さでいっぱいになって、そのことしか考えられないぐらいなんだ」
「そうなんだ……」
祐子とセックスすることだけが望みだった忠雄であったが、その喘ぎ声、その痴態、その乱れ方を見ていると、自分もその快感を味わいたい、そう思うようになっていた。
腰を引き、ペニスを引き抜いてから、忠雄は尋ねる。
「ねえ、体を入れ替えることって出来るの?」
忠雄が願っていることを、祐子(智也)はすぐに理解した。
「うふふ。そうね、忠雄君にも先生の気持ち良さ、体験してもらおうかしら。それじゃあ、1、2の3で体を抜け出して、先生の中に入ってきて。
いくわよ、1、2、3」
言われるなり、忠雄は目の前にいる先生に飛び込むかのように、その意識を飛ばした。
ふっ、と体が軽くなったかと思うと、次の瞬間には、目の前に自分自身の顔があった。
「成功したみたいだね」
目の前にいる自分の口から、自分自身の声が聞こえてくる。
忠雄は答える間もなく、自分の体を見下ろしていた。
視界の周りには、眼鏡のフレームらしきものがあり、その先には、はだけた白衣の合間から、二つの膨らみが姿を現しているのが見て取れた。
「すごい……本当に、先生の体になってる……うわ、おっぱいってこんなに重たいんだ」
自分自身の体に跨ったまま、祐子(忠雄)は、胸元からせり出している乳房をすくい上げるように持ち上げていた。
「これが先生の体なんだね。僕、本当に先生の体になっているんだね。ああ、これが身も心も一つになるってことか……」
祐子(忠雄)は、乳房を鷲づかみにしながら、嬉しそうに呟いた。
「先生、それじゃあ今度は僕が、先生を気持ちよくしてあげますよ」
忠雄(智也)はそう言うなり、祐子の体を押し倒し、両足の合間へと入り込んできた。
「ちょ、智也君……」
「先生、僕は智也君じゃなくて、忠雄ですよ」
いたずらっぽく言いながら、忠雄(智也)は腰を進め、ずぶり、と祐子の中へと押し入ってきた。
「うわぁ、体の中に、なんか入ってくる……こんなのって……」
初めての感覚に、祐子(忠雄)は、快感よりも戸惑いを覚えてしまう。
「どうです? オチン○ンを挿れられる感じは?」
「こ、これが……挿れられる感じなの? 女の人の、セックスの感じ方なの?」
忠雄にとっては慣れぬ感覚だが、数度の交合で、祐子の体は、忠雄の意識とは無関係に、受け入れている男のものを、快感へと作り替えていた。
「す、すごいよ……なんだか、頭の中がぐちゃぐちゃになるみたいだ」
祐子(忠雄)は、全身をくねらせながら、そう呟いた。
「どうです。先生? 気持ち良いでしょ?」
「う、うん……これが女の人の快感なんだね。僕、おかしくなっちゃいそうだよ」
「駄目じゃないですか。先生が自分のことを僕なんて言ったら。ちゃんと、いつもの先生らしくしてくださいよ」
「うん……わかった、わ。
あぁん。気持ち良いわ。先生、変になっちゃいそう……ああ、忠雄君、もっと先生のこと、滅茶苦茶にしてぇ」
自分の口から、淫らな祐子の声が漏れたことに、忠雄は驚きつつも、その声に興奮していた。
「ほら、両手が空いているじゃないですか。先生、おっぱいを自分で揉んでみたらどうですか?」
「そ、そうね」
言われるままに、祐子(忠雄)は、両手を乳房へと当てた。
やんわりとした感触が手のひら一杯に当たってくるのと同時に、胸元に貼り付いた柔らかいものが、こね回され、形を変えていくのが感じられる。
「ああ、これが先生のおっぱい……」
その触り心地と、鏡あわせに伝わってくる乳房を触られる感触に、祐子(忠雄)は、うっとりとしてしまう。
「ほら、先生。気持ち良いのはおっぱいだけじゃないですよ。先生のオマ○コに、オチン○ン入ってるんですよ」
深々とペニスを埋め込んだまま、忠雄(智也)は腰を密着させるようにして、クリトリスの辺りを刺激してきた。
「あぁん! あはっ! こんなのって……すご……凄すぎる……」
祐子(忠雄)は、されるがままに全身をくねらせて乱れるばかりだった。
「あ、なんか……変だよ……なんだか、気が遠くなりそうな……」
「先生、それが女の人のイクって感じですよ」
「ああ、僕……先生、イッちゃうの? ああ、あぁ、あはぁぁぁーーーー!!!」
ブリッジを描くように背中を反らし、その胸元をさらけ出しつつ、祐子(忠雄)は、頭の中が真っ白になっていくのを感じつつ、
(これが、先生の快感なんだ……)
満足げに、そう思うのだった。
祐子の絶頂を見つつ、忠雄(智也)も絶頂に達していた。
「先生、僕、出ちゃいます!」
「ああ、来る……来る、入ってくる……あぁぁぁーーー!」
射精に導かれるように、祐子(忠雄)は、男には無い、絶頂の連続へと導かれていった。
「先生、気持ちよかったですよ」
腰を引きながら、忠雄(智也)が語りかけてくる。
「ふう。これで忠雄君の体、何度目の射精になるのかな……ええと、もう5回目か。さすがに、アソコ、小さくなってきちゃった」
そんな言葉に、祐子(忠雄)は、体をのそりと持ち上げてきた。
そして口を開くなり、
「ふふ。忠雄君は、5回射精したけれど、智也君はまだ3回しか射精していないんでしょ。さあ、早く智也君の体に入って、先生を気持ちよくさせて。智也君の精液、先生にちょうだい」
そう言ってくる祐子の眼鏡の奥には、初めて知った女の快感に取り憑かれたような、恍惚とした瞳が光っていたのだった。

ログ09・完

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